優秀な先生ほど出遅れる?! オンライン授業
オンライン日本語教師について、いろいろと書いてきましたが、「オンライン日本語教師」には2通りあると思います。
①勤務先の日本語学校や大学がオンライン授業に切り替わった場合
②プラットフォームに登録してオンライン授業をする場合
まず、こちら。
①勤務先の日本語学校や大学がオンライン授業に切り替わった場合
今まで対面授業だったところが、コロナの影響でオンライン授業に切り替わった場合です。この場合、給与は対面授業と変わりません。また、自分で日本語学習者を獲得しなくていいので、営業能力は求められません。
極端な話、しょぼい授業をしても速攻解雇になる(または、生徒からキャンセルされる)心配はありません。主任から「もっとちゃんとした授業をしてください」と注意は受けるかもしれませんが・・
わたしは現在こちらのパターンで仕事を受けていますが、通勤時間もいらないし、給与面も対面授業の時と変わらないので、特に不満はありません。
勤務先の日本語学校や大学がオンライン授業に切り替わった場合は、ラッキーだと思います。
②プラットフォームに登録してオンライン授業をする場合
こちらの場合、自分でカフェトークやアイトーキなどプラットフォームを探して、登録して、生徒獲得しなければなりません。
生徒獲得のためには、営業能力やPCの知識などが求められます。どうすれば生徒を獲得できるのか、目をひくプロフィールはどんなものか、常にアンテナをはっていないといけません。で、その割に手元に入るお金は少ない・・
わたしが思うに、コロナ前からオンライン授業をしている先生(またはコロナ直後すぐにオンライン授業に切り替えた先生)は、ある程度生徒が集まっていると思います。一方で、今年から(つまり2021年度から)オンライン授業で生徒を集めようとしても「時すでに遅し」という感じがします。
実際、「カフェトーク」の「人気講師ランキング」を見てみると、分かると思います。人気講師は毎回同じ顔ぶれです。たとえ新着講師ランキングで1位をとっても、3か月後には「人気講師ランキング」にランクインすらできず、多くの講師の中に埋もれてしまいます。つまり、いくら頑張ったところで、コロナ前からオンライン授業をしている先生にはかなわないのです。
また、今年度、新規で登録してきている講師は、とても優秀な先生が多い印象があります。日本語学校経験年数〇〇十年とか、大学院博士課程修了など。「なぜこんなすごい経歴の先生がこんな低価格で授業するの?」と何度も思ったことがあります。
勝手な感想ですが、、、
ご経験のある先生や経歴がすばらしい先生など優秀な先生は、2020年度の時点ではまだ解雇されておらず、コロナが思ったより長引いて今年度は仕事がなくなったからオンライン講師に登録したのかなあと思います。つまり、優秀な先生ほどオンライン講師のスタート時点で出遅れたのではないかとみています。
優秀な先生は、たとえ学校経営が厳しくなっても、なんとか学校に繋ぎとめようとしますからね。
余談ですが・・
超絶優秀な日本語教師は、コロナ前からオンライン授業されてて、セミナーなど開催されて、日本語教材を出しまくってて、SNS使いこなせて、成功されているかと思います。(→わたしも、そうすればよかった)
話をもとに戻すと、わたしが、カフェトークをやめた理由が、
1カ月カフェトークで教えて手元に入った金額<大学の1コマの授業をしてもらえる金額だったからです。
1カ月カフェトークで教えるためには、プロフィールを書き直したり、授業料を設定したり、オンラインスタンバイをしてみたりと、時間がものすごくかかりました。大学や日本語学校だったら、90分拘束されるだけでそれ以上の金額を稼げるのです。
以上、勤務先の日本語学校や大学がオンライン授業に切り替わった場合にのみオンライン授業をお勧めします。
参考までに。