「日本語教師になりたいけど迷っています」の判断基準
①日本語教師になりたいけど、迷っている場合
突然収入を絶たれても困らないかどうかで判断すればいいと思います。
たとえば、夫の扶養範囲内で働きたいなどの主婦にはお勧めです。一方で、一人暮らしをしていて生活がかかっている、養わなければならない家族がいるなどの人は絶対にお勧めしません。
②すでに日本語教師をしていて、大学院へ進学するか迷っている場合
突然収入を絶たれても困らないかどうか プラス 200万近い金額を用意できるか で判断すればいいと思います。
大学院へ進学するととても忙しくなります。常勤をしながら院生をするというのは不可能です。非常勤講師をしながら大学院へ進学する方が大半だと思うのですが、非常勤講師はコロナショックなどで突然解雇されることがあります。そこで、突然収入を絶たれても困らないかどうかがまず大きなポイントになります。
大学院進学の判断基準は、それにプラスで、200万近い金額を用意できるかも重要となります。
つまり、経済的に余裕があるかどうか。
わたしが大学院へ進学した理由は、「暇だったから」「OLやって稼いだお金をパーっと何かに使いたかったから」です。
大学院へすでに進学していた先輩方には「進学するには研究したいテーマがないとダメ」とか熱いアドバイスをいただいていたのですが。。
とにかく時間と労力とお金に余裕がないと、きれいごとばかりでは通用しません。
「あとから回収できる」という考えだと、後々、破綻します。
大学院へ進学したら大学で教えられるから時給がUPするのでは?と思っているかたがいるのですが、絶対にやめたほうがいいです。
大学院修士課程卒だと、運が良くて「大学の非常勤講師」です。
もし、「大学の非常勤講師」になれたとして、大学の非常勤講師は時給は良いのですが解雇される確率がとても高いのです。なぜなら、日本語はだれでも教えられると思われているから・・大学においては、日本語教師の地位が圧倒的に低いのです。なので、大学の経営が傾くと、まず真っ先に非常勤日本語教師が解雇されます。
これは、日本語学校に勤務していると分かりづらいのですが、日本語の先生の代わりに英語の先生やドイツ語の先生が日本語の授業を突然受け持ったりします。
語学の先生ならまだましですが、言語聴覚士や修士課程卒業の事務員など、まったく関係ない人が受け持つパターンもあります。
大学で常勤講師になるには、博士課程進学が必須となります。
時間と労力とお金がある方には、博士課程はお勧めコースですが、大学常勤はとっても狭き門です。
わたしは、「日本語教師は給料安い」「稼げないって本当ですか?」など、養成講座の講師をしているときによく質問されました。
はっきり言って稼げません。
でも、養成講座の講師をしている以上、受講生には夢や希望をもってもらわなければならないので、「稼げません」とは言えないんですよね。なので、それとなーく「稼げないよ。(みんな察してね・・)」ということを言っていました。
いかに稼げないかというのは、他の日本語教師の方がブログなどでたくさん書かれていていくらでもネットで閲覧できるので、あえて触れませんが・・